Linux Basic: 第5章 - Linuxの基本操作(4) 〜vi エディタ〜

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エディタ

エディタは編集者と訳されるけれど、コンピュータの世界では文書の作成や編集を行うツールを意味します。
メモ帳的な簡単なものから、スペルチェックをしたり、関連する別のファイルとの整合をチェックしてくれる物までさまざまです。
このエディタには、歴史的には大きく2種類があり、 今日では、技術革新のおかげでラインエディタを見ることは殆どありません。
vi は、実はスクリーンエディタ vi とラインエディタ ex からなります。
正確にはプログラムは1つですが、vi, ex として呼び出すと挙動がスクリーン、ラインとして切り替わります。

vi と vim

BSD UNIX で開発された vi ですが、Linux ではそれを改良した vim (Vi IMproved)が採用されています。
他には、Elvis, nvi, ViVi などがあります。

主な vi コマンド

vi のコマンドは、画面に表示されない vi 形式と、 コロン(:)で始まり画面左下に表示される ex 形式に分かれます。
vi 形式
[繰り返し回数] viコマンド [移動範囲] 
コマンド概要
挿入コマンド
A , aA:行末に追加、a:カーソル直後に追加 (append)
I , iI:行頭に挿入、i:カーソル直前に挿入 (insert)
O , oO:上に空行、o:下に空行 (open)
移動(基本、物理単位)
k, ↑, -1行上へ
j, ↓1行下へ
h, ←, [BS]1文字左へ
l, →, [SPC]1文字右へ
0行頭へ
$行末へ
移動(応用、論理単位)
w左にある単語の先頭へ
b右にある単語の末尾へ
W左にある空白区切りの先頭へ
B右にある空白区切りの末尾へ
%カーソル下の括弧に対応する相方
ex 形式
: [開始行][,終了行] exコマンド [引数] (ENTER ⏎)
コマンド概要
移動コマンド
:1 ⏎1行目(ファイル先頭)へ移動
:$ ⏎最終行(ファイル末尾)へ移動
:nn行目へ移動
編集コマンド
:n,m s/str1/str2/g⏎n行目からm行までの範囲で文字列変換
1,$(全て)に代えて % で省略可能
:/str/d ⏎str を含む行を削除
:rFILEファイル(FILE)の取り込み
:wFILEファイル(FILE)に別名保存
:r!cmdコマンド(cmd)実行結果の取り込み

vimrc sample

Windows では、%HOMEPATH%\_vimrc 、Linux では ~/.vimrc として初期設定ファイルを用意

" Japanese mode off at vim start
set nonu
set iminsert=0 imsearch=0
set encoding=utf-8

set guifont=FixedSys:h13
set guifontwide=FixedSys:h13
VI 演習問題
VI 詳細
・☞ UNIXスクリーン・エディタviガイド(絶版) - [ UP ]