CentOS では、後方互換のため GRUB2 に関するコマンドやファイルはすべて grub2* となっているが、他のディストリビューションでは grub* となっているため注意が必要。
GRUB2 では/etc/grub.d/に格納されている複数のスクリプトと、/boot下にあるカーネル情報を元に grub2-mkconfig(8)* で、/boot/grub2/grub.cfg を自動生成します。
よって grub.cfg を直接編集せずに、/etc/grub.d/下のスクリプトを変更する事で設定を変更します。
(* ディストリビューションにより、grub-mkconfig を使う事もあります)
また、/etc/default/grub に環境変数定義があり、デフォルト値を変更できます。
/etc/grub.d/ スクリプト
README によると、00で始まるスクリプトは予約で 10で始まるものがブート時に参照されるもの、20で始まるものはブート後に起動するサードパーティソフトとして割り当てられています。
スクリプト | 概要 |
---|---|
00_header | ビデオドライバなどブートに必要なモジュールの読込 |
00_tuned | tuned(8) による動的な設定変更(チューニング) |
01_users | コンソールユーザ認証 /boot/grub2/user.cfg があれば発動 |
10_linux | Boot(カーネル選択) メニューの生成 |
英語版 user.cfg GRUB2_PASSWORD=grub.pbkdf2.sha512.10000.6073559920D6A30DD5142375C8998E48DC60FF32EFE3C4B2894A916419E... 日本語版 user.cfg (NG) GRUB2_PASSWORD=パスワードを入力してください: grub.pbkdf2.sha512.10000.5133FD3D17EC366A0D4BB5F515E8BAC0816FF5AEE15F5DC2B0C0738559524D1EF7F660D6A2...
主なコマンド
パラメータ | 解説 |
---|---|
menuentry | Bootメニューのタイトル |
linux16 /boot/vmlinuz* | カーネル起動コマンド |
initrd16 /boot/initramfs* | 初期RAMディスク展開コマンド |
linux16 コマンドオプション
パラメータ | 解説 |
---|---|
root=ファイルパス | ルートディレクトリの場所 |
ro | 読み込み専用 |
rd.lvm.lv | LVM用パラメータ VloumeGroup/LogicalVolume |
single | シングルユーザモードによる起動 |
rhgb | Red Hat Graphical Boot (進捗棒グラフ表示/Progress bar)の使用 |
quiet | H/W初期化メッセージ(dmesg)非表示 |