Linux Master: NTPに関する補足

NTP Server

主な公開 NTP サーバー
提供元ホスト名Stratum
情報通信研究機構ntp.nict.go.jp1
インターネット
マルチフィード(株)
ntp.jst.mfeed.ad.jp2
国立天文台s2csntp.miz.nao.co.jp2
NTP Pool Project0〜4.jp.pool.ntp.org不定

Stratum は階層を表し 0 が原子時計やGPSなどの時計源、それに直接接続されたサーバを 1 、さらにそのサーバに接続するものを 2 とし、数字が増えるほど時計から離れます。
0 ~ 16 まであり、16 はサーバとして機能しません(クライアントとして動作)

ntpd(8)

ntpd を使って時刻を同期すると、定期的にNTPサーバにアクセスし複数のサーバから 得た時刻を元に
より高い精度で時刻を維持できます。
また極端な時刻調整をせず、時間をかけて少しづつ調整する機能を持ちます。

設定方法
  1. 時刻調整
    ntpd はローカル時刻とNTP時刻のずれが 1,000[sec] ( 16.7[min] ) 以上あると異常とみなし、 時刻調整を行いません。
    その場合は、一旦 NTPD を停止し、ntpdate(8) で時刻を合わせてから ntpd(8) を起動します。
    	設定例
    	# ntpdate ntp.nict.go.jp ntp.jst.mfeed.ad.jp
    

  2. 設定ファイル修正
    /etc/ntp.conf に設定されているサーバを ☞ 国内のものに変更します。
    	設定例(pool.ntp.org)
    	server	0.jp.pool.ntp.org iburst
    	server	1.jp.pool.ntp.org iburst
    	server	2.jp.pool.ntp.org iburst
    	server	3.jp.pool.ntp.org iburst
    
  3. 起動
    ntpd を起動し、必要であれば恒久化します。
    	# systemctl start ntpd
    	# systemctl enable ntpd
    

ntpq(8)

ntpq(8) により、ntpd(8) の動作状況を確認する事ができます。
$ /usr/sbin/ntpq -p
remoterefidsttwhenpollreach delay offset jitter
==============================================================================
-balthasar.gimas65.32.162.1943u24641779.421168.604129.316
*ntp-b3.nict.go..NICT.1u346417710.866329.795101.945
+ntp3.jst.mfeed.172.29.3.502u61641779.574349.659131.576
+133.40.41.136133.40.41.1332u306417720.829364.200131.078
LOCAL(0).LOCL.10l4643770.0000.000 0.244
各項目は以下の意味を持ちます source: ☞Linux豆知識, pool.ntp.org