Linux Master: 5章 - メールサーバ (3)
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Dovecot
Dovecot は Linuxで標準的な POP3/IMAP4 サーバーとなっています。
Ver. 2.2 では POP3, IMAP, LMTP(Local Mail Transfer Protocol) が利用でき、SSL による暗号化も対応しています。
Postfix から、SMTP認証に利用されることもあります。
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SSL無効化
Dovecot 2.2.10 から、外部からの接続には SSL が必須となりました。
研修用にあえて無効にするには以下の手順となります。
/etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf
#disable_plaintext_auth = yes
disable_plaintext_auth = no
|
/etc/dovecot/conf.d/10-ssl.conf
MUA
Thunderbird
- Firefox で有名な Mozilla プロジェクトの成果物
Sylpheed
- 山本博之氏が大阪大学在学中に公開した MUA 現在は SRA OSS がサポートしている。
MUTT
- CUIのMUA
うまく MUA が動かないときのチェックポイント
- h0xx.s14x.la.net の名前解決ができていない。
/etc/resolv.conf で DNS サーバーに 10.20.250.1 が登録されていない.
- 受信サーバーが反応しない(受信できない)。
SSL が有効になっている。
受信サーバーが間違っている。
/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf の mail_acccess_groups 設定の誤り。
- 送信サーバーが反応しない(送信できない)。
SSL and/or 認証が有効になっている。
送信サーバーが間違っている。
/etc/postfix/main.cf の inet_interfaces 設定の誤り。
補足
Dovecot が対応するプロトコルは以下の通り。
プロトコル | 概要 |
POP3 | 非常に軽量な分、機能が少なく平文通信なのでネット上での利用は非推奨 |
IMAP | フォルダ管理(オフライン利用)、複数端末からの利用が可能 |
LMAP | ローカル配送用 |
関連リンク
・Sylpheed
・Thunderbird