Linux Master: 8章 - システム管理(1)

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システム・ログ

ログの出力確認を行うには、logger(8) が便利

# logger -p auth.err "syslog test"
# tail /var/log/messages
	:
Apr 25 23:34:28 localhost systemd: Started Cleanup of Temporary Directories.
Apr 25 23:36:38 localhost student: syslog test

ファシリティ一覧

LOG_AUTHセキュリティ/認証 メッセージ
LOG_AUTHPRIV セキュリティ/認証 メッセージ (プライベート)
LOG_CRONクロックデーモン (cron と at)
LOG_DAEMON特定の facility 値を持たないシステムデーモン
LOG_FTPftp デーモン
LOG_KERNカーネルメッセージ
(ユーザプロセスから生成することはできない)
LOG_LOCAL0〜7ローカルな使用のためにリザーブされている
LOG_LPRラインプリンタ・サブシステム
LOG_MAILメール・サブシステム
LOG_NEWSUSENET ニュース・サブシステム
LOG_SYSLOGsyslogd(8) によって内部的に発行されるメッセージ
LOG_USER (デフォルト)一般的なユーザレベルメッセージ
LOG_UUCPUUCPサブシステム

プライオリティ一覧

LOG_EMERGシステムが使用不可
LOG_ALERT直ちに行動を起こさなければならない
LOG_CRIT危険な状態
LOG_ERRエラーの状態
LOG_WARNINGワーニングの状態
LOG_NOTICE通常だが重要な状態
LOG_INFOインフォメーションメッセージ
LOG_DEBUGデバッグレベルのメッセージ
syslog(3) より

ログ参照 - journalctl(1)

システムログを参照するコマンド journalctl は、一般ユーザでも利用でき、-u オプションでサービスを絞り込むことができます。
$ journalctl -u ntpd
-- Logs begin at Sat 2021-02-27 08:25:27 JST, end at Sat 2021-02-27 08:37:00 JST
Feb 27 08:25:32 cent79 systemd[1]: Starting Network Time Service...
Feb 27 08:25:32 cent79 ntpd[642]: ntpd 4.2.6p5@1.2349-o Tue Jun 23 15:38:18 UTC 
Feb 27 08:25:32 cent79 ntpd[655]: proto: precision = 0.040 usec
Feb 27 08:25:32 cent79 ntpd[655]: 0.0.0.0 c01d 0d kern kernel time sync enabled
Feb 27 08:25:32 cent79 ntpd[655]: ntp_io: estimated max descriptors: 1024, initi
Feb 27 08:25:32 cent79 ntpd[655]: Listen and drop on 0 v4wildcard 0.0.0.0 UDP 12
	:

ログファイル

主なログファル
ファイル概要参照方法
/var/log/btmpログイン失敗ユーザ記録lastb(1)
/var/log/dmesg起動時のBIOSログ dmesg(1)
/var/log/messages全般的な記録cat
/var/log/wtmpユーザのログイン記録 last(1)
/var/run/utmpログイン中のユーザ w(1)

ジョブ・スケジュール実行

各ユーザーの crontab は、/var/spool/cron/ユーザー名 として保管される。
また、日時情報(分、時、日、月、曜)の数値範囲チェックは行われる。

/etc/crontab はシステム管理用(Rootにより実行される)ファイル

# コメント
環境変数=値
分 時 日 月 曜 ユーザ コマンド

NTP

NTP詳細

ハードウエアク・ロック

OS時刻(System clock)と、ハードウエア時刻の同期は hwclock による。

オンライン・マニュアル

man コマンドが表示するマニュアルは、/usr/share/man/man/章番号/ に格納されています。
これらは roff 形式と呼ばれ、例えば以下の様な物です。
(lsの冒頭部)
.TH LS "1" "August 2019" "GNU coreutils 8.22" "User Commands"
.SH NAME
ls \- list directory contents
.SH SYNOPSIS
.B ls
[\fIOPTION\fR]... [\fIFILE\fR]...
.SH DESCRIPTION
.\" Add any additional description here
	:

現在は、nroff に変わり groff が用いられています。
groff は man 形式だけでなく、PostScript での出力もできます。

$ groff -te -man -Tps マニュアルファイル > PSファイル

また、テキストや HTML, PDF 形式の補足資料もあります。
/usr/share/doc/パッケージ名/

関連リンク

NTP
chronyc