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ABAP/4 ディクショナリ

ABAP/4 ディクショナリは ABAP/4 開発ワークベンチの機能の一部で、 テーブルの定義やプログラムとの関連を維持管理する。
このディクショナリで管理されている情報はリポジトリ(repository)とよばれ、 この後に解説するクライアント環境に非依存である。

テーブルと基本オブジェクト

テーブルは項目の集合で、そのうち1つ以上の項目はキーとよばれる一意データ の集まりである。
社員番号氏名所属生年月日
1001山田太郎開発2課1964/01/23
1002吉田次郎開発1課1966/07/05
1003太田三郎開発3課1965/03/11
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この表でキーとなりうるのは社員番号だけである。

各テーブル項目の属性はデータエレメントとドメインによって決定される。

次の図はデータエレメント S_STDPRS と S_CSTPRS の技術的な属性は S_PRICE により決定されている事を意味している。
このように2階層からなる属性定義により、項目属性の変更が柔軟に行える。

外部キー

外部キーは特定の項目を他のテーブルと比較し、そのテーブルにないデータは入力 できないよう制限する機能である。
このとき比較対照となるテーブルをチェックテーブル、その内容に従属する項目を 外部キーと呼ぶ。
この図では、発注伝票の項目「担当者コード」が外部キー項目となっており、 そのチェックテーブルは「社員マスタ」である事を示している。 また外部キーが参照できるのは1次キー項目(一意のデータ項目)である 必要がある。
R/3 ではディクショナリツールを使って簡単にこれらを定義する事が可能。 ()
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