ワークベンチオーガナイザ

カスタマイズオーガナイザ同様、ABAPワークベンチに関する移送の管理。
またここで解説する作業はすべて開発機で行うこと。これに従わないと、 移送時に問題が発生する。 開発クラスはその先頭の文字によって、動作に違いがある。

移送

モディフィケーションについては、オブジェクトキーが別途必要。

クライアント設定

WO によりリポジトリデータ(ここでは専らプログラム群)を移送できるが、 カスタマイズデータやマスターデータはクライアントのコピーが必要となる。

データ環境(クライアント)のコピー方法

  1. クライアント・コピー(SCC0)
    クライアント依存データのコピー
    • ユーザマスタ
    • カスタマイジング
    • アプリケーション
      カスタマイジングデータが必要。単体ではコピーできない。
    クライアントを作成し、そのクライアントからコピーを実行
    また差分だけをコピーする(SCC1)もある。

  2. クライアント移送(SCC2)
    異なるシステム間でのクライアントコピー。
    変更依頼を作成(RS*)し、Export 。テスト環境にて Import

  3. リモートコピー
    RFC を用いて直接コピーする方法。但しエラーリカバリが難しいので、 普段は利用しない。

TSTでのクライアント移送準備。まずリポジトリを先に行う。

  1. SE06 により、移送システム設定
  2. クライアントの登録
  3. 全ての変更依頼を DEVから移送する。
つぎにクライアント移送を行う
  1. DEV にて クライアント移送を行う。Export
    普段は SAP_APPL で移送するが、必要に応じて SAP_ALL で行う
  2. TST にて、Import する
これらの操作は、関連する Obj をすべてコピーするため、非常にデータ量 が多くなる。

前回クライアントコピーしたものからの差分をコピーするには…

… TBH …

インポート

実は Export 用ディレクトリは、移送状況のフラグをかねていて、 いきなり DEV から PRD へのインポートは出来ない。 必ず DEV から TST へインポートし、その後 PRD でインポートする
	\usr\sap\trans\buffer
なお Ver4.0 からは TMSにより Import処理もGUIから行う。 よって TP コマンドは使用しない。
  1. SIDadm にてターゲットシステム(TST Or PRD) LOGON
  2. cd \usr\sap\trans\bin
  3. tp import { all | 依頼番号 } SID [ CLINET=### ]

tp Command

インポートは tp コマンドで行う。このコマンドはサブコマンドが豊富なので、 まとめた。 インポートを開始する まぁ基本ですわな import { all | 依頼番号 } SID [ CLIENT=CNO ] インポートを開始する まぁ基本ですわな
	DOS> SAP System Drive:
	DOS> cd \sap\usr\trans\bin
	DOS> tp showbuffer SID
	DOS> tp showinfo 変更依頼No
	DOS> tp import 変更依頼 SID


(SCC1)によりクライアントコピーを行う。 ただしクライアント移送には対応してないので、システム間では WO/CO により移送する。