仮修正適用

この資料では OSS ノートに記載された種々の R/3 システムオブジェクトの 仮修正適用方法をまとめている。
OSS ノートでは Hotpackage にて対応と記載されている場合があっても、 対象オブジェクトが多く存在する場合には、わりともれる事があるので 念のためにノートにあるオブジェクトが修正されているかどうかを確認 した方がよい。

R/3 オブジェクトに対する修正には、次の3つのステップがある

  1. クライアントの属性変更
    クライアントでオブジェクト修正ができるようフラグを設定する
  2. オブジェクトキーの入手
    OSS より対象となるオブジェクトのキーを入手する
  3. オブジェクト修正
    多くの場合は ABAPプログラムへの修正となり、SE38(しかも開発 ユーザ)にてオブジェクトを修正する
上記について順を追って解説する。

クライアント属性変更

トランザクション SE03「ワークベンチオーガナイザ」を選択し、 ツリーを展開「管理」→「システム変更オプション設定」をダブルクリック します。

一覧の中から必要な項目の修正可能をチェックし、保存します。

以上で R/3 オブジェクトへの修正が可能となります。


オブジェクトキーの入手

対象となるオブジェクトの修正にはオブジェクトキーと呼ばれる特殊な キーワードが必要となります。
OSS に接続し、[SAP メッセージ]→[登録]→[オブジェクト登録]を順に 押して行きます。

インストールシステムの一覧が表示されるので、修正が必要なシステムを ダブルクリックします。

オブジェクトを登録するには、オブジェクトIDが必要となります。
この例では R3TR PROG RSADRCK1 です。 不明な場合は SE38 などノートに解説された修正方法を途中まで 行うと、直前でオブジェクトキー要求があります。 その時、これらが表示されますから Cut&Copy すると良いでしょう。

オブジェクト登録が完了すると、キーが表示されます。 この値をもって、オブジェクトの修正を行います。


オブジェクト修正

オブジェクトを修正します。多くの場合は SE38 により ABAP のソースを 修正する事になりますが、場合によっては SE11 でテーブルの技術属性を 修正といった事もあります。
いずれにせよ、次のようにオブジェクトキー要求があります。
このとき表示されるオブジェクト名を OSS で登録し、その結果取得された アクセスキーを入力します。
これはシステム(インストール)が異なると同じバージョンでも値が変わり ますので、毎回取得する必要があります。
また確認メッセージが表示されます。

変更依頼入力では特に必要なければ [依頼登録] を押し、分かりやすい コメントを付加します。
特にどのノートを元に修正したか分かるよう留意しましょう。