[↑]目次
[←]はじめに
[→]ナビゲーション
アプリケーションモジュール
R/3 はすでに述べたように、機能によりモジュールという単位に分割したプログラムとデータ
の組み合わせである。
なおこれらに属さない、技術的な基幹を受け持つベーシス・モジュールがあるが、
それについては ベーシス(SAP50) で詳しく解説する。
財務
財務会計モジュール(FI:Financial Accoounting)
R/3(もしくはアプリケーション)で、要となるモジュール。
総勘定元帳、売掛金、買掛金および各種補助勘定元帳の管理、レポートの作成。
主な機能は次の通り。
- 一般会計
- 買掛、売掛管理
- 固定資産管理
- 特別目的元帳
- 制度連結会計
管理会計モジュール(CO:Controling)
経費と収益を管理するモジュールで、主に社内の費用と収益の流れを管理する。
FI と密接なことからこの2つをまとめて FI/CO と呼ぶ事が多い。
- 部門別会計(原価センタ会計)
- 指示書会計
- プロジェクト会計
- 製品原価管理
- 収益性分析
- 利益センタ会計
- 活動基準原価計算
- 経営管理
資産管理モジュール (AA:Aset Accounting)
固定資産の管理、監査を行うモジュールで、従来は AM(Asset Manager?)と呼ばれていた。
FI に従属する位置づけ(サブモジュール)であるため FI-AA と略する。
- 技術資産管理とプラント保守
- 保守、修復
- 投資管理
- 資産販売
- 資産会計
- 資産交換、減価償却
共通システム
プロジェクト管理モジュール (PS:Project System)
明確な目標をもつ(期限限定)複雑なプロジェクトの計画、制御、監視を行う。
- 資金・資源の管理
- 品質管理
- 日程管理
- プロジェクト管理情報システム
ワークフロー・モジュール (WF:Work Flow)
各アプリケーションモジュールを連結する機能。
予め定義した手順や規則に従って、業務プロセスを自動化する。
たとえばある製品の仕様変更が発生し、その内容(図面やBOM などが)
設計担当→設計責任→製造→在庫管理 とういうようにアプリケーションや担当
間を流れる。この流れの制御を行う。
業界別ソリューション (IS:Industry Solution)
業界固有の機能をまとめたもので、現在つぎのものがある。
- 消費者パッケージ (SAPRentail)
- 公益事業と通信産業 (SAPUtility)
- 病院 (SAPHospital)
- 化学(化学製品・医薬品)産業 (SAPPhamaceutical)
- 石油・ガス産業 (SAPOil)
- ハイテク・電子産業 (SAPElectronics)
- 自動車産業 (SAPAuto)
人事管理
人事管理モジュール (HR:Human Resouce
アプリケーション全般に共通な人事情報の計画と管理。
また R/3 のユーザとの連携により権限管理なども行う。
ロジスティクス
プラント保全モジュール (PM:Plant Maintenance)
プラント保全の計画、処理、完了確認を行う。
また保全に伴う費用と資源の管理、情報提供を行う。
- 未計画タスクの処理
- サービス管理
- 日付、カウンタによる定期保全
- 保全計画
- 保守用部品表
- プラント保全情報システム(PMIS)
品質管理モジュール (QM:Quality Management)
製造・調達に対する品質計画、品質検査、品質管理およびその情報サービスを行う。
- 品質検査
- 品質計画
- 品質情報システム (QMIS)
生産管理/計画 (PP:Production Planning)
製造活動の計画と管理を行う。
- 部品表(BOM)
- 作業手順
- 作業区
- 販売/事業計画(SOP)
- 基準生産計画(MPS)
- 品目所要量計画(MRP)
- 製造管理(SFC)
- 製造指図
- 製品別原価計算、活動基準による原価計算
- 繰返生産
- かんばん
- プロセス産業の生産計画
在庫/購買管理 (MM:Material Management)
日常の調達業務と在庫管理業務を処理する。
- 品目の調達(購入)
- 在庫管理
- 発注点処理
- 請求書の照合
- 品目の評価
- 仕入先の評価
- 外部サービスの管理
- 購入情報サービス(PurchIS)、在庫管理情報システム
販売管理モジュール (SD:Sales & Distribution)
販売、出荷、請求に伴う全てのタスクを行う
- プリセールス・サポート
- 問い合わせ処理
- 見積もり処理
- 受注処理
- 出荷処理
- 請求
- 販売情報システム
[↑]目次
[←]はじめに
[→]ナビゲーション