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1.1 スーパーユーザ

Linux/UNIX でシステム管理を行う特権ユーザをスーパーユーザと呼びます。 ユーザ名は root (ルート)となるため、ルートユーザと呼ばれる場合もあります。
Linux/UNIX のスーパーユーザは全てを行う事ができる唯一の特権ユーザです。 このパスワードが盗まれてしまうと、そのシステムは好き勝手に操作されて しまう事になりますので、スーパーユーザのパスワード管理は厳重に行うべきです。

スーパーユーザになる

スーパーユーザになるためには、2通りの方法があります。

ログイン時に指定

コンソールからログインする時に、ユーザ root を指定します。
	    h127.s17.la.net (Linux release 2.6.9-42.18AXsmp)

	login: root
	Password for root: *****

	#
多くのシステムでは、ネットワークを経由した root による直接の ログインを禁止している事が多く、一般的には次に示すように、 一端、普通のユーザでログインしてから、スーパーユーザに移行します。

ログイン後に移行

まず一般ユーザでログインし、その後 su コマンドを用います。
	$ su -
	#
		# root での操作

	# exit # root から一般ユーザに復帰
	$
su は指定されたユーザに移行します。ユーザ名を省略すると root が採用されます。 またオプション(-)を付与すると、そのユーザにかかわる初期設定を行います。
root は特殊な初期設定も行うため、一般ユーザからスーパーユーザに 移行するときは、あわせてオプションも指定した方がよいでしょう。 スーパーユーザになると、プロンプトがシャープ(#)になります。 この状態では、どんなファイルでも参照・変更・削除ができるため、 システム動作に必要なファイルを破壊することも可能です。 スーパーユーザでの操作は必要最小限に留め、コマンドの実行には 誤操作をしないよう十分に注意しましょう。

スーパーユーザでの操作が終了したら、exit で一般ユーザに復帰するか、 ログアウトします。

スーパーユーザについて

スーパーユーザはユーザ名 root を指すのではなく、各ユーザに付与された 背番号に相当する UID(User ID) が 0番のユーザを指します。 そのため root 以外にも、違うユーザ名でスーパーユーザを割り当てる場合も あります。

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