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3.1 make(1) - プログラム・メインテナー

make(1) コマンドは、プログラムの保守を簡単に行うためのツールで、 オブジェクト・ファイル群とソース・ファイル群の依存関係を記述したファイル (makefile または Makefile)に従って更新されたソース・ファイルから 適切なオブジェクト、実行イメージの生成を行います。
たとえば複数のオブジェクトからなる実行イメージのソース・ファイルを更新した場合 等は、必要最小限のコンパイルで済むようになります。
	[ xxx.c ]	[ xxx.o ]
	[ yyy.c ] -> 	[ yyy.o ] -> test.exe
	[ zzz.c ]	[ zzz.o ]

    上記のように3つのソースファイルからなる、test.exe がある場合、
    xxx.c だけが変更されたとすれば、xxx.c をコンパイルし、作成された
    xxx.o と他のオブジェクトをリンクして test.exe を作成すればいい。

また多くの配布ソフトウエアでは、コンパイルなどのプログラム作成だけでなく、 ドキュメントや起動スクリプトを適切な場所に配置する作業(インストール)を 記述されています。

なお makefile と Makefile では、makefile の方が優先されます。


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