3.2 ソースコード管理
大規模なプログラム開発で、ソースコードを管理する場合よく次のような問題が
発生します。
- バージョン管理
- バグの発生や、改良が加えられ変化してゆくプログラムを任意の版で管理するには?
- 二重更新
- プログラマA・Bが同時にファイルを変更したため、Aの変更内容が失われた
- 変更履歴
- なんのために、いつ、誰がプログラムを修正したのか?
これらの問題を解決するために OSF/1 では SCCS (Source Code Control System)
と RCS (Revision Control System) が用意されています。
SCCS は主に System V 系、 RCS は BSD 系の UNIX でよく用いられています。
以下の図は、プログラムのバージョンアップを抽象化したものです。
矢印の側にある文字は、"SCCSコマンド / RCS のコマンド" で表しています。
RCS を例にとり、手順を解説します。
- 新規登録 (ci)
- RCS に必要な初期設定と、管理ファイルの作成
- バージョンアップ
- バージョンアップを行うために、直前のファイルを取り出す(co -l)
- また修正内容を管理ファイルに反映させる(ci)
- ファイルの参照 (co)
- バージョンアップを伴わないファイルの取り出し
- 管理情報の表示 (rcs -l)
- 変更履歴や、利用状況の表示
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