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1.1 概要
vi エディタは次のコマンドによって呼び出されます。
$ vi file
指定したファイル(file)が既に存在するとき、
まずそのファイルの内容をメインバッファに読み込み、画面にその内容を表示します。
画面の下にはファイル名、行数、文字数が表示されます。
vi で操作できる対象はメインバッファだけです。つまり変更した内容をファイルへ反映させるには、書き込みコマンド(保存)を実行する必要があります。
vi のバッファ(作業領域)には3種類あり、それぞれメインバッファ、名前付バッファ、
名前なしバッファです。
またファイルへの書込み権がない場合は「読み取り専用」と表示されます。
vi エディタには、コマンド入力モードとテキスト入力モードの2つのモードがあります。
- コマンド入力モード : vi エディタ・コマンドを入力できる状態
- コマンドにはさらに vi コマンドと ex コマンドがあり、vi コマンドはキーボードから直接実行され、画面には表示されません。
- ex コマンドはコロンによりコマンド行が呼び出され、[Enter]を押すまで実行されません。
- テキスト入力モード : 実際にメインバッファに書かれるテキストを入力する状態。
- キーボードから入力した文字列がそのままメインバッファに書き込まれる状態。
現在 vi がどちらのモードにあるかはエスケープ( ^[ )を入力することで分かります。
テキスト入力モードなら、vi はそのまま何もいわずにコマンド入力モードになります。
もしコマンド入力モードならベルが鳴り、コマンド入力モードであることを知らせます。
showmode オプションが設定されている場合は画面下に『 INPUT MODE 』や『-- 挿入 --』
と表示されます。
(vimでは特に指定しないかぎり、showmodeは有効になっています)
補足
- モード
- vi には削除、挿入、コピーといった動作を制御するコマンドモードと、テキストデータを配置する入力モードがあります。
- バッファ
- vi で操作できる対象はメインバッファひとつだけです。一時的にメインバッファの一部を記憶しておく名前付き、名前無しバッファがあります。
- (さらに vim ではビジュアルモードがあり、Vコマンドにより開始され、<ESC>で終了します)
- ファイル
- 変更したバッファの内容は特に指定しない限りファイルへは反映されません
- ビジュアルモード
- vim では操作対象となるデータ範囲の開始・終了位置をカーソルを移動させて
指示できる状態が存在します。
- コマンド V でビジュアルモードに移行し、<ESC>でコマンドモードに復帰します。
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