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3.4 シェル・スクリプト
シェル・スクリプトとは、コマンド群を記述したファイルの事を言います。
シェルはこれらのスクリプトから各コマンドを読み取り実行します。
シェル・スクリプトを実行するには、 csh コマンドを使用してコマンド群を記述した
ファイルを引き数として渡して実行します。
例えば以下のようなファイルを用意し、bash の引数として実行します。
$ cat hello
#! /bin/bash # 使用するシェルの指定
# @(#)simple shell script # コメント文
echo Hello, Today is `date`
$ bash hello # bash コマンドで実行
Hello, Today is 2007年 9月 16日 日曜日 14:28:37 JST
また、ファイル hello を実行可能ファイル( chmod で変更する)にすると、
bash コマンドを使用しな くても実行する事ができます。
$ chmod a+x hello # 実行可能ファイルに変更
$ ls -lF hello
-rwxr-x--- 1 yakoshi system 64 06月03日 11:04 hello*
$ ./hello # 実行
Hello Today is 1998年06月03日 11時04分43秒
さらに環境変数 PATH にスクリプトを保存したディレクトリを登録することで、
カレントディレクトリに関係なく、スクリプトを実行することが可能となります。
$ PATH=$PATH:/home/yakoshi/bin
$ cd
$ hello
Hello Today is 1998年06月03日 11時06分24秒
シェルスクリプトの作成手順をまとめると以下のようになります。
- スクリプトファイルの編集
- エディタでスクリプトファイルを作成。
- ファイル属性の修正
- 実行権を付与。この作業は新規作成したスクリプトに対し、
1回だけするだけでかまわない。
- PATHへ格納ディレクトリを追加
- ログアウトすると失われるため、~/.bashrc などに記述しておくとよい
スクリプトの文法解説は以下を参照してください。
- 3.4.1 シェル・スクリプトでの特別な変数
- 3.4.2 式
- 3.4.3 条件判断(if)
- 3.4.4 繰り返し(for)
- 3.4.5 繰り返し(while)
- 3.4.6 多分岐(case)
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